ピーコの センスを磨く 心をみがく
通夜の服装について
6月の2日の朝、自分の部屋の中で転びました。
いつもそんなことはないのですが、足を置いた途端、絨毯が滑って右ヒザを強く打ち、フローリングの段差に
左手のひらをひどく叩いてしまったのです。そして、その勢いで右の頬が床に当たったのです。ヒザは打った
ところが青くなりズキズキ痛みます。ひどいのは手のひらで、湿布をしても痛みは消えず、1週間くらい不自由
をしていました。
それよりショックだったのは転倒の時に身体中が変になったらしく、節々が悲鳴を上げていることです。
年寄りの転倒は気を付けろ!ということを、60歳になって初めて転んで実感しています。
そんなわけで、アッチコッチに湿布を貼りながらTVのワイドショーを見ていました。
二子山親方の通夜の模様が流れていました。元婦人の憲子さんも通夜に駆けつけて囲み取材に応えています。
そして、その後このワイドショーのキャスターが憲子さんの着物が喪服でなかったのに驚いたという発言をしました。
それを引き取って元新聞記者のコメンテーターが訳知り顔にこう言いました。”元の奥さんだから気を使ってわざと
違う着物にしたのでしょうね”と。
その通夜の状況のVTRに写っていた憲子さんの姿はグレーの着物に白い半襟に黒襦子の帯でした。
なぜこの姿に驚いたというのか私にはわかりません。
私は、親からお通夜の席には赤や派手な色は控えて普段の格好で行きなさい、と教わりました。
喪服を着ていくのは用意をしていたように思われるから、ということでした。
そして、お葬式の香典のお金はピン札は×ですとも言われ、もし新しいのしかなかったら、一回折り畳んでから香典袋
に入れなさいとも言われていました。
服装も香典のお札も、訃報を聞いて、取る物も取りあえず急いで来ましたということを表すのです。
また、近ごろは通夜、葬儀とも黒一色になってしまうけれど、喪服の色は黒だけでなく、灰色、濃い紫色でもマナーに
反してはいません。
不祝儀の時は黒でという方が間違っているのかもしれないのです。
もちろん、女の人の着物だけではなく、洋装でもグレーで正解です。
紳士も黒いスーツに黒いタイでマナー違反ではありません。
今はいろいろとマナーの本などに私の生きてきた時代と違うことが書かれています。
でも、昔のやり方の方が理にかなっているように思えてなりません。
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