「白山塾・22/09/17
日本の神話「みとのまぐわい」の続き

「日本の神話」の続き

一人になったイザナギは、黄泉の国へイザナミを訪ね、帰ってくれと求める。

真っ暗の中で妻イザナミの姿は見えなかったが、禁を犯して見てしまう。

イザナミの体は腐乱状態でウジがたかっていた。

見るなと約束したのに、見た夫を許せず追い詰める。

夫イザナギは命からがら逃げ帰り、川で禊をする。

その時、左目洗って天照大神を造る。

次に、右目を洗い、月読みの命を生む。

続いて鼻を洗って、スサノオノ命を生む。

天照は太陽の神、月読みは月・農耕、イザナミは海原を治める神。

スサノオは、海原は嫌だと反抗。

母・イザナミの住む、黄泉の国に行きたいと駄々をこねる。

此処までが、古事記にある日本の神話“天地創造”の部分。

次が高天原神話になる。

スサノオノ命が高天原に来る。

そして、姉である天照大神と対決し、乱暴を働く。

天岩戸伝説はこの部分である。

スサノオは父イザナギの追放に次いで二回目の追放で出雲に行く。

ここから出雲神話に移る。

スサノオはここで八岐大蛇(やまたのおろち)退治でヒーローになる。

退治した大蛇の尻尾から出てきた刀を天照大神に献上する。

スサノオノ命の五代後に、大国主命が現れる。

この先は、日向神話になって行く。

ここの主人公は、海幸彦、山幸彦である。

海幸彦は隼人族の先祖となる。

海幸彦は天皇の先祖になる。

海幸彦の三代目位が神武天皇と繋がって行く。

この様に、日本の神話は歴史と繋がっている。

これは世界に類を見ないものだと言う。

古事記の上巻は神々の話。中巻は神と人(神武天皇まで)の話。

下巻は16代仁徳天皇〜推古天皇まで記されている由。

以上が水谷講義であった。

後半は時間がなくダイジェストに終わったが、神々の繋がりに興味が湧いた。

神話が現代までの歴史に繋がって居る事も初耳。

繋がりと言えば、やはり男と女である。

そこは神であっても、男女の葛藤が垣間見られ、親近感を覚える。

“みとのまぐわい”の “と”とは入口の意が有り、女性器をさすとの事。

“と”の上に尊敬の意味を込めて御所(みと)火所(ほと)と読んだらしい。

“ホト”と言う表現は沢山出てくるらしい。

これは「ホト」から尿が勢いよく出る事から「ほとばしる」と言う由。

言葉も、今に続いているのを知ると、成る程である。

一昨年、出雲大社で大国主の大きな像を拝してきた。

因幡の白ウサギ伝説に、じかに触れた。

そして今年、糸魚川で奴奈川姫伝説を聞いてきた。

出雲から大国主命が糸魚川へ奴奈川姫を、嫁として貰いに来る話。

もう少し早く、神話伝説に接していれば、興味は倍加しただろう。

今、新聞で古代ロマン、奈良の卑弥呼の遺跡が注目である。

今秋、白山塾で現地見学が企画されつつある。

行く前に、女王・卑弥呼をもっと知らないと、物見遊山になってしまう。

どんな魅力ある女性だったのか?

先祖は?子孫は?

旦那はあったのか?

身近な話題として知りたい。

やはり歴史は夜創られる 寅次郎