拝殿踊り |
「歴史」
長良川最上流に位置する白鳥町は白山信仰、東海側の拠点「美濃馬場」とし て当時は、登り千人、下り千人、中に千人と賑わった。
白山長滝寺や、石徹白白山中居神社には信者が往来して、彼等が伝えた念仏 踊りや風流踊りが、その後、盆踊りに発展したと考えられる。
江戸時代中期(1723年)長滝寺に残る「経聞坊留記」には、「盆中お宮にて踊 る事を禁止する」と奉行より書状が来たとある。
逆に言えば、それまでは境内で盆踊りは慣習していたと言える。
明治維新後、国の方針を受けて、岐阜県も盆踊りを禁止したが、農村では絶 える事なく細々と受け継がれて来た。
第二大戦後に各地で盆踊りが賑やかに復活した。
昭和22年白鳥踊り保存会が設立された。
拝殿踊りは、拝殿の中央に大きな切り子灯籠が吊り下げられ、それを中心に 輪になり、下駄で拝殿の板を踏み鳴らし、勇壮な音が夜空に響く。
笛、太鼓、三味線はなく、アカペラで音頭を取り合って、美声を競い合う。
素朴の中に、深い味わい、即興のテンポが踊り子の魂を奪う。
この拝殿踊りは信仰に深く根ざした踊り、労働に関わる踊り、歴史を口説く踊り 、お座敷の踊り等があり、十種類ほどが伝承されている。
平成13年 岐阜県重要無形文化財に指定。
平成15年 国選無形民俗文化財に選ばれた。
踊り日は 毎年 8月17日、 9月第4日曜日 夜8:00〜始まる。
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