「旅に強い寅次郎」 昨年に続き、今年の白鳥クラブ秋期遠征は北陸路。 北陸の名門、小松CCと、ジャパンセントラルGC。 二つとも、広いし、距離たっぷり! 寅次郎の為に作られた様なコース。 これで負けたとあっちゃ、柴又へは帰れねぇぜ。 今日はいつもの寅とは違うぜよ! 初日は83。二位に5打差のブッチギリ! 二日目は86。二位に3打差の逃げ切り! 最初から飛ばして、気がつけば悠々の一人旅! 少しやりすぎたかな? 友達が減ってゆくのが心配だ・・・・・・。 生意気いうんじゃねぇ! 旅から帰れば、何時もの寅に戻るから・・・・。 旅に強いのは”フーテンの寅”の血統。 トランク一つで旅から旅へ。 愛しのリリーよ、今いずこ・・・・。 「スピーチ・二題」 懇親会の始まりで、幹事が切れてしまった。 些細な事を冗談交じりで指摘され、大声で怒鳴り返した。 一瞬、和やかになるべき表彰懇親会が不安な雲行きに。 そこで”ウイナー寅次郎”のスピーチ。 「快晴と私向きのコースを提供してくれた幹事にお礼を申し上げます。 又、素晴らしき同伴者にも多大の感謝。 最近私も、ようやくお世辞が言えるようになりました。 今回は、私めの独壇場で、さぞかし皆様は不愉快でしょう。 私以外は、全て敗者です。 いろいろとご不満はあるでしょう。 幹事様も先ほどは蛮声を上げられました。 負けた者同士が、ののしりあっては、見苦しいの一語です。 お気持ちは痛いほど解ります。 悔しかったら、勝ちなさい! 些細な批難に、罵声で応じては、貴方もレベルは同じです。 批判中傷には、笑顔で応じれば、貴方の勝ちです。 ”曲がる、飛ばない、勝てない・・・”etc。 悩みはいろいろとあるでしょう。 そんな時は、私の背中をみなさい! ・・・有り難うございました」 今一つのスピーチ。 ”ブービー千恵子”のスピーチ。 このスピーチは、懇親会場の外でやらされる。 スピーカーはドアーの外に立ち、少し隙間を作ってもらい話す。 廊下を歩く人は、この人何なの?おかしいんじゃない? 扉の隙間に向かって、何かぶつぶつ言っている。 話の内容は、概ね、負けた事の”言い訳” 普通、一番聞きたくないのは”言い訳話” 勝手に喋ってろ! でも、今回一番人気があった。 勝者のスピーチより、女の”言い訳”に軍配! 「西田と夕日」 今回、一宿一飯の恩義にあずかりし処は民宿”あらや” 日本海を見下ろす、越前松島の閑静な釣り宿。 ゴルフ客にはやや異質な感じ。 風呂は小さい、トイレは少ない、あんまもこない。 飯を食ったら、ひたすら寝るだけ。 時には、こんなんもいいかも・・・。 夕食宴会場の唐紙に、俳優・西田敏行の落書きあり。 14年前、1997年の冬に、彼はここに来ている。 目的は”釣りバカ日記”のロケとの事。 丁度その時、ロシアの貨物船”ナホトカ号”が座礁沈没。 大量の重油が越前海岸を汚染。 寅も町内の仲間数人とボランティアに来た。 西田はボランティアに「ご苦労様」のメッセージを唐紙に記した。 上手だ! きちんと写真に撮るべきだったと後悔。 戦い終えて帰途、北陸道・徳光SAにて土産物あさり。 二日間の遊びの罪滅ぼしに、皆さん、しこたま買い込んだ。 ここを出発の間際、日本海に真っ赤なサンセット! 我々山賊には、滅多にお目にかかれない光景。 負けた奴等は太陽に向かって「バカヤロー!」 こころ優しき奴等は「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・」 勝利者・寅次郎は「thank you very much、see you again !」 落日と共に「寅次郎ワンマンショー」も、めでたく幕。 神様、有り難う 寅次郎